商店のすみっこに「こぎゃんと売れるとだろか?」というような変わった商品が置いてあったりして、店主に尋ねたら「たまに出るとたいね~」といわれるような商品がありますが、実はそんな商品でも立派な売上の柱になる、というお話。
例えばお店にA~Zという26種類の商品があったとして、売れる順にAから並べていくと、下のようなグラフになります。
一般的に、全商品のうちの上位20%の商品がお店の売上の80%を占めるといわれています。この場合はA~Eの5商品が主力商品というワケです(グラフの水色部分)。ちなみに6位以下の「売れない商品」部分を、経済用語で「ロングテール」と呼びます。直訳すると「長い尻尾」。グラフの形が恐竜の尻尾に似ているというところから名付けられたようです。(グラフのピンク部分)
しかし、これは実店舗でのお話。実店舗では、限られた面積に商品を並べないといけないので、売れる商品を並べた方が儲かるんだからしょうがありません。自然とロングテール部分の商品は軽視されがちです。
ところが、ネットショップでは物理的な面積の制限がないため、ロングテール商品をずっと店頭に陳列(ホームページに掲載)しておくことができ、A~Zの26種類とはいわずどんどん商品を追加していくことが可能です。
そしてどんどん商品を追加していくと、いつしかロングテール商品の方が、上位5商品の売上を抜く時が来ます。下剋上です。
特に、ネットショップでは商圏が全国に広がりますし、それだけマイナーな商品であればライバル店も少ないはず。インターネットの世界ならロングテール商品でも十分戦力になってくれるでしょう。
売りたい商品と売れる商品が違うというジレンマにお悩みの商店主さん、ネットショップの開店を検討してみてはいかがでしょうか?