先日告知した「東北支援チャリティ音楽ライブin早川倉庫」に行ってまいりました。(2011年4月30日)
築130年を超える貸し倉庫「早川倉庫」の跡取り息子・ゆうぞう君が発起人となり、収益金をすべて東北地方の被災地への義援金とするライブで、前々日の熊本日日新聞にも載りました。
あいにくの雨模様でしたが、50名の定員は予定通りいっぱい。急遽、倉庫の1階にパブリックビューイングスペースを特設(ライブ会場は倉庫2階)する事態に。
ゆうぞう君は家業の貸し倉庫で働きながら、いくつかのライブ会場でオリジナル曲を弾き語りする30そこそこの若者。今回のライブには音楽仲間が集まってくれて、バラエティあふれる構成になりました。
司会はこの人、古町の名物案内人・げんぞーさん。
<出演>
パワフルな歌のおねえさん、Cobyさん。
篠笛(しのぶえ=横笛)の演奏、原田さん(と琴のお友達)。
飛び入りの演奏ボランティア、山口りえこさん。
バイオリンはげんぞーさんの実姉、元子さん。
この姉弟には今だから語れる背景が…。
げんぞーさん「姉は高いバイオリンを買ったりして、とんだ金食い虫だと思っていましたが、演奏を聴いて見直しました」
お姉さん「弟はフーテン暮らしであきれていましたが、この町のこんな企画に携わっていて、見直しました」
日常ほとんどなかった姉弟の会話も、このイベントを通して少しずつ復活したようです。(笑)
そして古町の和菓子店「友達屋製菓」の跡取り息子・なお兄。
しゃべりも選曲も盛り上げ方を知っている、フォーク好きのお兄さん。
最後はもちろん、ゆうぞう君。
ビートルズを1曲はさんでオリジナルの甘い歌声を披露。
これでお開き…と思いきや! ゆうぞう君からサプライズ発表!
ゆうぞう「今日は、音楽の才能がありながら、親の反対で長い間音楽から離れていた男をひっぱり出します。出てこい、礼三!」
なんと登場したのは早川礼三、すなわち、ゆうぞう君のお父さん!(写真右から2人目)
音楽仲間とともに「この街で」を演奏、小椋佳を思わせる深く甘い歌声はまさにサプライズ。こんな逸材が身近にいたとは。
礼三お父さん、学生の頃倉庫でギターを弾いていたところ、親父さん(ゆうぞう君から見ればおじいさん)に叱られて以来、音楽を封印。昨年パーティーの余興で久しぶりにギターに触れ、やけぼっくいに火がついた(?)ところを、息子の説得で本日晴れの舞台に立ったとか。
好きな音楽を好きなように楽しんでいるゆうぞう君。礼三さんはそれを咎めるわけでもなく見守ってきました。頼もしく、あるいはうらやましく思っていたんでしょうか。
今回のライブ、大義名分は東北支援でしたが、目のあたりにしたのは親子や姉弟の絆、立ち上がる若者を見守る大人たちでした。出演者も観客も、実に老若男女さまざま。…古町でイベントをやるとだいたいこうだよなぁ。これが古町の魅力ですね。