Yahoo!の子会社でレンタルサーバ会社大手「ファーストサーバ」が、大規模な障害を起こして管理中のデータがごっそり消えたというニュースが話題になっています。【Yahoo!ニュース】
インターネット業界の話はヒトゴトではないので気になってしまいますね。
■約5,700社のデータが消えた
「ファーストサーバ」は実績があり、比較的安価でサーバが借りられるので、たくさんの官公庁や有名企業(小林製薬やサイボウズなど)が利用していました。今回はその中の約5,700社のデータが消えた模様。
ひとくちに「データが消える」といってもいろいろありますが、今回の件は“ごっそり”。
- ホームページのデータ
- メール(今まで受信したメール、送信済みメールなど)
- ネットショップをやっているなら、商品データ・顧客データ・販売データ・売上データ…など
しかもいったん全部消えてしまったので、復旧は不可能とのこと。
企業が自力でバックアップを取っていれば、それを再度サーバに上げればちょっと前の状態には戻ります。
ただしそれは自前でバックアップデータを取っといた時に限ります。専属のシステム管理者がいるならまだしも、そんなマメにバックアップを保存し続けている企業は多くはないでしょう。
われわれのようなホームページ制作会社では、制作当時のデータを取っている場合もありますが、ホームページ公開後のデータは持っていません。
日々更新してきたブログ記事、新商品が出るたびにアップしてきた商品データ、獲得してきた顧客情報などは、われわれではどうしようもできないのです(涙)
■きっぱり言っちゃうと「データは消えます」
では、データの消失は防げないのでしょうか。
「ファーストサーバ」の肩を持つわけではありませんが、こうした障害が100%無くなることはありません。
故意であれ偶然であれ、データは消えます。(きっぱり!)
ホームページを持っているところのほとんどが、こういったレンタルサーバ会社にデータを預けているわけで、同様のケースはいつ起きてもおかしくありません。
それを前提として、データが消えた時になるべく被害が小さく済むように、なるべく元通り復旧できるように心がけておくべきでしょう。自前でバックアップをマメに取っておくか、コストをかけてサーバ運営会社により高度なバックアップを委託するかで対処したいものです。
■パソコンのデータが消える可能性も…
さて、今回の問題から学ばなければいけないのは、サーバに限らず、パソコン1台1台についても同様だということ。
もし今お使いのパソコンのデータが全部消えたら…。
保存していた重要書類、家族の写真、今までやり取りしたメール、社員の勤怠データ…。
どうしてもバックアップが必要なら、パソコンから出して保存しておくべきでしょう。
- CD-ROM(DVD)
- USBメモリ
- 外付けハードディスク
- 紙に印刷
ただし上記のどれも100%でないのは言うまでもありません。CDは割れたり傷が入ったらアウト、USBメモリや外付けHDだって壊れる可能性あり。どうしても無くしちゃマズいデータは二重三重にバックアップしておくべきでしょうね。
データのバックアップで不安な方はアットブリッジにお尋ねください。お使いの状況・環境によりベターな対処法をお探しします。