この度、トップレベルドメインが来年から自由化されるというニュースが入ってきました。
「とっぷ…何?」
という方がほとんどだと思います。業界内でもほとんど使わない用語です。
「ドメイン」はいわゆる「ホームページの住所」のようなもので、「●●●.co.jp」やら「■■■.com」といったヤツ。メールアドレスにも使われますね。
その「.jp」やら「.com」といった末尾の部分のことを「トップレベルドメイン」と呼び、これが自由化、すなわち好きなアルファベットで作れるようになるそうです。「.地名」や「.社名」といった利用が見込まれているとのこと。
さっそく日本では日立が「.hitachi」、キヤノンが「.canon」を申請。他にも「.okinawa」や「.shop」などが生まれるそうです。
しかし!
誰でも自由に作れるというわけではなくて、管理している会社に申請して審査でOKが出ないとダメ。しかもその申請料が18万5000ドル、審査OK後は年額2万5000ドルの管理料が必要とのこと。
1ドル80円として計算したら、
申請料は1480万円、管理料は200万円/年!
オリジナルを持てるところは、そう多くないかもしれません。
ところで、じゃあ現在はどんなトップレベルドメインがあるのか調べてみたら、22種類+各国分あるようです。
誰でも自由に使えるトップレベルドメインは4つ。
.com
.net
.org
.info
ちなみに「com」はcommercial(商用)の略、「net」はnetwork、「org」はorganization(非営利団体)、「info」はinformationの略。
限定的に使えるのが2つ。
.biz(ビジネス)商用目的限定
.name(名前)個人・非商用限定
ここから先はめったに見ないヤツなので豆知識程度に。
.aero(=aerospace)空港・航空会社
.asia(=asia)アジア地域の企業など
.cat(=catalan)カタルーニャ語圏の企業など
.coop(=cooperative)協同組合
.edu(=educational)北米4年制大学
.gov(=governmental)米国連邦政府
.int(=international)国際機関
.jobs(=jobs)職業斡旋・人材派遣
.mil(=military)米軍
.mobi(=mobile)携帯電話向けサービス
.museum(=museum)博物館・美術館
.nato(=NATO)北大西洋条約機構の関係機関
.post(=post)郵便事業者
.pro(=professional)医師・弁護士など専門職
.tel(=telephone)連絡先情報管理
.travel(=travel)旅行代理店・政府観光局
あとは国ごとにアルファベット2文字のトップレベルドメインが割り当てられていて、
日本は.jp(=Japan)
アメリカは.us(=United States)
中国は.cn(=China)
などなど。
ちなみに、南極にも割り当てがあり、「.aq」(=Antarctica)だそうです。