6日(日)は、五福風流街商栄会とまちづくりの会の面々が集まって、毎年恒例の新春祈願祭を開催しました。
万町の「総社神社」(そうじゃじんじゃ)に北岡神社(西区春日)から宮司さんをお招きして、祝詞を上げてもらい、五福校区の家内安全・交通安全、そして商栄会の商売繁盛を祈願していただきました。
ほとんどの方が今年初めて顔を合わせたので、新年のあいさつを交わしました。
■ひっそりたたずむ総社神社
「総社神社」は日本全国にある神社で、各県を代表する神社だそうです。
万町にあるのは肥後国の総社神社。小さいけれど実は立派な神社なのです。
以前は万町の安楽寺(現在は廃寺)にありましたが、明治初期の神仏分離により現在地に。西南戦争で焼失した後、同じく万町の岡崎酒造所(現在の早川倉庫)などの手で再建しました。
■「すり鉢舞い」は総社神社の祭事
毎年11月に開催される「風流街浪漫フェスタ」に登場する「すり鉢舞い」は、実はこの「総社神社」の祭事です。
本来は毎年6月14日に開催されていた祭事で、酒豪がこの日だけ雇われ神主となり、裃を着て、すり鉢をかぶり、すりこぎを刀のように腰に差して、紺屋町から順に町内を回ったそうです。
雇われ神主は、各家の神棚を拝んで、振る舞い酒を頂戴し、酔って暴れたり婦女子の着物の裾をめくったりと、ちょっとハレンチな奇祭だったそうで、
「すり鉢舞いの来るけん、はよう戸ばせかんかな」
(訳:すり舞いが来るから、早く戸を閉めなくては)
と、家に閉じこもった家庭もあったとか。
※明治末期に中止されましたが、平成4年(1992)第1回風流街浪漫フェスタで復活しました
■松本喜三郎の閻魔像
また、「総社神社」には閻魔像がまつられていました。現在は五福まちづくり交流センターに展示されています。
目をカッと見開き豊かな表情の閻魔像は、かつて日本一の生き人形師と評判だった松本喜三郎の作。
毎年8月16日は、この閻魔像を細工町の宗禅寺に運び、「えんま祭り」を開催しています。
■祭事のあとは直会(なおらい)
新春祈願祭をとりおこなった後は、禊(みそぎ)を解き、お供えしたお酒や食べ物をみんなでいただく直会(なおらい)でした。
いわゆる打ち上げですね。
さすが商栄会、いろんなお店が料理を提供してくれます。
- 「源ZO-NE」さん(魚屋町)のおでん
- 「益雪かまぼこ店」さん(細工町)の祝いかまぼこ鉢盛
- 「こめとく」さん(呉服町)の七草粥・白玉ぜんざい
- 「川上酒店」さん(万町)のお神酒
- 「八兵衛」さん(米屋町)のお好み焼き
- 「和久田.」さん(細工町)のホルモン煮込み
また、会場として使わせてもらった「早川倉庫」さん(万町)にも感謝です。
今年も無事に過ごせますように!